つまらなくないこと
photo by Alba Soler Photography
少しいつもとメイクを変えた
だけどそんなどうでもよいことを
聞いてもらえる誰かがいるって
とても大切なことだったと
失ってみて気がつく
携帯で楽しそうに会話している人と
すれ違う度
そんな風に電話しながら
笑うようなこと
もうどのくらいないんだろうって思う
私が持っているこの電話は
通話は出来ない
かかってくるのは家主からだけ
決して笑顔になるような話にはならない
今日のこのメイクどう思う?
つまらないことだけど
すごく大きな意味を持つ
わたしが自ら切ってきた
わたしの周りの糸
やっぱり思い出してしまう
人間は思い出だけで
生きていくことができますか?
かつて沢山絡み合っていた糸があったことを
思い出しながら